スクンビット51の家賃相場はいくらなの?お部屋タイプ別に調べてみた!
はじめに
タイ・バンコクで日本人が住みやすいエリアとして名前があがるのがアソーク東側からエカマイ周辺までのスクンビットエリアと呼ばれる地域です。
中でも中心部であるプロンポンとトンロー周辺は特に人気があり、物件数も豊富。
しかし、物件の選択肢が多い為、家賃やお部屋の広さの妥当性などを知るのがなかなか難しいところではないでしょうか。
今回はスクンビットエリアの中でも特に人気のあるトンローエリアの中から、スクンビット51に焦点を当て、エリアの特徴や家賃相場についてご紹介していきます。
スクンビット51はどんなエリア?
スクンビット51は日本人の多く住むスクンビットエリアの中でも中心的なエリアです。
51自体は短いソイなのですが、日本人専用病棟のあるサミティベート病院や、日本の食材を多く取り扱うスーパーや商店などが多数あるスクンビット49に直結するソイの為、生活する上での利便性が高く、日本に近い感覚で安心して生活できます。
最寄り駅はBTSトンロー駅で、ソイの奥からでも徒歩10分以内。
電車利用が中心の方にとって非常に便利な環境と言えるでしょう。
こちらのソイ単体で見ると、アパートやコンドミニアム、一軒家が多い閑静な住宅街になっています。
他のソイに比べて交通量が少ないため、夜間は静かに快適に過ごすことができます。
しかし、周辺にお店が少ないという背景から、夜間はかなり暗い通りになる印象がございます。
歩道も無い通りですので、夜間の一人歩きや、小さなお子様と徒歩でお出かけする時などは注意が必要です。
スクンビット51の物件の特徴
前述の通りスクンビット51は短いソイになっているので物件数が少なめです。
そのためこの通りだけに絞ってお部屋探しをするよりは、直結する49も含めた方が、より気に入ったお部屋に出会える確率が高まります。
家賃相場やお部屋の広さについては49とあまり変わらない傾向がありますが、ほとんどのお部屋が1ベッドルームまたは2ベッドルームとなりますので、ファミリーよりも単身者やご夫婦向けのお部屋が中心です。
人気エリアの為、古くからあるアパートと築浅のコンドミニアムが混在しています。
傾向として、古くからあるアパートはタイらしい広々とした間取りで安めの家賃、築浅コンドミニアムはコンパクトな間取りと充実のファシリティですが、アパートに比べると家賃が高くなります。
また、ファミリー向け物件をこちらのエリアでお探しの方は選択肢が非常に少ないので、奥に延びるスクンビット49や、近くのソイ55も含めてお部屋探しを行うことをおすすめします。
2つのお部屋タイプ別に家賃相場を調べてみた!
前述の通り、スクンビット51のエリア内のお部屋は、そのほとんどが1ベッドルームと2ベッドルームです。
以下では上記2つのお部屋タイプの家賃相場と平均的な広さについて、コンドミニアム・アパート・サービスアパートの3パターンに分けてご紹介しています。
1ベッドルーム
1ベッドルームとは日本で言う1LDKのタイプのお部屋です。
1人暮らしからご夫婦での二人暮らし世帯に人気があります。
物件タイプ
平均的な広さ
家賃の平均価格
コンドミニアム
55㎡
25,000バーツ
アパート
75㎡
35,000バーツ
サービスアパート
63㎡
49,000バーツ
全ての物件タイプを合わせた平均的な家賃相場は36,000バーツ(126,000円)となります。
コンドミニアムとアパートの1㎡あたりの家賃は大差がありませんが、選択肢としてはアパートの方が広めのお部屋を探せる傾向にあります。
サービスアパートは他のエリアと比較すると平均以下の家賃相場ですが、同エリアのコンドミニアム、アパートと比較すると高くなります。
ただし、光熱費やインターネット代、週数回のメイドサービスが家賃に含まれているので、人によってはコストパフォーマンスが高いと感じるかもしれません。
2ベッドルーム
2ベッドルームは日本で言う2LDKのタイプのお部屋です。
1人暮らしでこちらのタイプに住まわれている方もいらっしゃいますが、どちらかと言うとご夫婦での2人暮らし以上の世帯が住まわれている確率の方が高いと言えるでしょう。
ベッドルームが2つあるだけではなく、バスやトイレも2つあるお部屋が多いというのが日本の2LDKとは異なる特徴です。
物件タイプ
一般的な広さ
家賃の平均価格
コンドミニアム
73㎡
42,000バーツ
アパート
95㎡
43,000バーツ
サービスアパート
64㎡
60,000バーツ
全ての物件タイプを合わせた平均的な家賃相場は48,000バーツ(168,000円)となります。
コンドミニアムとアパートの相場はほぼ同じくらいなのですが、お部屋の広さはアパートの方が圧倒的に広い傾向にあります。
ただし、2ベッドでも100㎡以下が平均値ですので、お子様の居るご家庭はお子様が大きくなられた際に少し手狭に感じるかもしれません。
サービスアパートは1ベッドと広さが変わらず、家賃は高くなる傾向があり、選択肢も非常に少ないです。
このエリアで2ベッド以上のサービスアパートを探すのは割高感も出てしまうのであまりおすすめできません。
スクンビット51に多いファシリティとは?
お部屋の広さや価格帯はもちろんの事、物件のファシリティ(施設内の共有設備)についても気になるところ。
今回はご協力いただいた物件を対象にファシリティに関する調査も行いました。
まず、ほとんどの物件に付いていたファシリティがスイミングプールとフィットネスジムで、どちらも1軒を除いた全ての物件に備わっていました。
2つのファシリティは、外国人が住むレベルの物件であればほぼ全ての物件に用意されていると言っても過言ではないでしょう。
単身者やご夫婦2人暮らしまでが対象の物件が多い背景から、子供の遊び場が完備されているケースが少なく、その代わりに気持ちの良いガーデンスペースや、ゴルフ練習スペースなど、大人が魅力を感じるファシリティを備えている物件が見られました。
駅徒歩10分圏内の物件ばかりではありますが、送迎サービスを準備している物件が全体の約40%となっていたのが少し意外でしたが、雨の日や荷物の多い日などに非常に便利ですので、使わない手はないでしょう。
テニスコートや卓球台など、タイの古いアパートによくあるファシリティはなく、総じて“必要最低限”を感じる内容になっているような印象でした。
おわりに
今回はスクンビット51にある賃貸物件の特徴や家賃相場についてご紹介しました。
すぐ近くに超人気エリアがある為その存在が霞んで見えてしまう51ですが、生活する上での利便性が極めて高いスクンビット49まで徒歩で行けてしまう距離という事もあり、筆者個人的にはかなりおすすめのエリアのひとつです。
日本人の入居率も高いので、初めてのタイ生活で、周辺の環境に不安を感じる方や、日本とあまり変わらない生活を保ちたい方には特におすすめできます。
スクンビットエリアの家賃は総じて、日本とはあまり変わらない価格帯と言われていますが、お部屋の広さやファシリティの充実度、そして周辺環境の良さなどを加味すると日本で同条件の物件に比べると割安感があるのではないかと思います。
今回ご紹介した相場はあくまで平均値ですので、もちろん価格帯も広さもピンキリです。
ご自身やご家族の住まいに対する優先順位や生活スタイルを考慮し、色々なエリアのお部屋を内見した上で、ご自身にぴったりのお部屋を見つけてくださいね。
※1バーツ=3.5円で計算