はじめに
こんにちは、スックリビングの折笠です。
タイ・バンコクで日本人が住みやすいエリアとして名前があがるのがアソーク東側からエカマイ周辺までのスクンビットエリアと呼ばれる地域です。
しかし範囲が広い為、エリア内で特に人気のエリアはどこなのか?家賃相場はいくら位なのか?生活する上での不便さはないか?など、土地勘のない方にとっては疑問がいっぱいではないでしょうか。
今回はBTSトンロー駅周辺で最も栄えている通りであるスクンビット55というエリアの特徴や家賃相場についてご紹介していきます。
こちらの記事はタイ、バンコクの不動産会社スックリビングの公式ブログです。
スクンビット55はどんなエリア?
スクンビット55は通称トンロー通りと呼ばれる通りで、日本人の多く住むスクンビットエリアの中でも中心的なエリアです。
通りには日本料理店を始めとする多数の飲食店があり、ホテルやマッサージ店など観光客や出張者向けのお店も豊富。
お洒落なカフェやショップも多いことから、バンコクの青山や代官山と比喩される事もあります。
スクンビット通りの北側を並行して走るペッブリー通りにも繋がる通りの為、高速へのアクセスも抜群。アユタヤやチョンブリ方面などバンコク近郊へ出勤される方の支持も厚い通りと言えるでしょう。
幅の広い通りなので歩道がしっかりしており、夜遅くまで開いているお店が多いので他のソイと比べると夜道も明るく安心できます。
しかし、利便性の高い通りのため交通量が多く、お部屋の立地や向きによっては夜遅い時間まで車の走る音が聞こえる可能性も。
スクンビット55の物件の特徴
スクンビット55はタイ在住の方だけでなく出張者や観光客にとっても滞在しやすい場所です。
そのため、コンドミニアムやアパートと同じくらいサービスアパートの選択肢が豊富な印象があります。サービスアパートは1か月などの短期契約ができる上にお部屋にキッチンなどが付いていて、清掃サービスもある為、ホテルよりも快適に過ごせるという点が長期出張で滞在されている方に人気がございます。
スクンビットの中心地で利便性も抜群ですので、物件の家賃相場は相場より少し高めの傾向がありますが、古くからあるアパートやコンドミニアム等は200平米越えのタイらしい贅沢な造りのお部屋が多いです。
ご家族向けの2ベッドルーム以上の物件の選択肢が非常に多いですが、短期出張者や単身で赴任された方向けのコンパクトなお部屋も豊富。
3つのお部屋タイプ別に家賃相場を調べてみた!
前述の通り、スクンビット55のエリア内は単身から家族向けまで様々な世帯向けの物件の選択肢が豊富です。今回はスタジオ、1ベッド、2ベッドそれぞれの相場について、コンドミニアム・アパート・サービスアパートの3パターンに分けて調べてみました。
スタジオルーム
スタジオルームとは日本で言う1ルームまたは1Kのタイプのお部屋です。
1人暮らしの方向けのお部屋ですが、アパートでスタジオルームがある物件は希少です。
このエリアでスタジオルームをご希望の場合はコンドミニアムまたはサービスアパートから選ぶ必要がございます。
一般的な広さ 家賃の平均価格
28-50㎡ 43,000バーツ
一人暮らしの方でもスタジオよりは1ベッドの方がニーズが高い傾向にありますので、選択肢は他タイプに比べて少なめ。したがってコンドミニアムとサービスアパート全ての物件の広さと価格相場を上記にまとめました。
スタジオタイプの相場は日本円で約140,000円前後ですが、コンドミニアムに限定した場合は30,000バーツ(99,000円)程度となります。
選択肢が少ないので、家賃が高くなってしまいます。どうしてもスクンビットエリア内でスタジオタイプに住みたい方はスクンビット55のエリアは避けて選ぶ方が無難と言えるでしょう。
1ベッドルーム
1ベッドルームとは日本で言う1LDKのタイプのお部屋です。
1人暮らしからご夫婦での二人暮らし世帯に人気があります。
物件タイプ 一般的な広さ 家賃の平均価格
コンドミニアム 29-89㎡ 35,000バーツ
アパート 58-90㎡ 46,000バーツ
サービスアパート 35-120㎡ 63,000バーツ
コンドミニアムやアパートの相場は日本円で115,500~152,000円前後となります。
コンドミニアムに比べてアパートの方がかなり高いように感じますが、このエリアのアパートで1ベッドルームのある物件は希少な為割高になっているというのが理由のひとつです。
広めの1ベッドをお探しの場合はアパートを検討されるのがおすすめですが、コンパクトなサイズであればコンドミニアムに絞って選んだ方が割安感がございます。
2ベッドルーム
2ベッドルームは日本で言う2LDKのタイプのお部屋です。
1人暮らしでこちらのタイプに住まわれている方もいらっしゃいますが、どちらかと言うとご夫婦での2人暮らし以上の世帯が住まわれている確率の方が高いと言えるでしょう。
ベッドルームが2つあるだけではなく、バスやトイレも2つあるお部屋が多いというのが日本の2LDKとは異なる特徴です。
物件タイプ 一般的な広さ 家賃の平均価格
コンドミニアム 50-200㎡ 59,000バーツ
アパート 100-190㎡ 64,000バーツ
サービスアパート 69-200㎡ 76,000バーツ
コンドミニアムやアパートの相場は日本円で190,000~220,000円前後となりますが、このエリアは築年数が10年以上の物件も多いので、新築物件ではあまりお目にかかる事の無い広々としたタイらしいお部屋も豊富にございます。
家賃の平均価格はスクンビット内の他のエリアと比べた際に少し高めに感じますが、1平米辺りの家賃を考慮した場合、割安に感じるのではないでしょうか。
また、2ベッドルームはこのエリアで最も多いお部屋タイプとなりますので、ご自身やご家族のニーズに合ったお部屋も見つかりやすいでしょう。
一方でコンパクトな物件の需要が高いサービスアパートは、他のお部屋タイプと比べて割高感がございます。
スクンビット55に多いファシリティとは?
お部屋の広さや価格帯はもちろんの事、物件のファシリティ(施設内の共有設備)についても気になるところ。
今回はご協力いただいた34軒の物件を対象にファシリティに関する調査も行いました。
まず、34軒中95%の物件に付いていたファシリティがスイミングプールとフィットネスジムです。
こちらの2つのファシリティは、外国人が住むレベルの物件であればほぼ全ての物件に用意されていると言っても過言ではないのですが、スクンビット55のエリアはサービスアパートが多いという特徴がありますので、いくつかの物件はこの2つのいずれかが付いていない場合がございました。
次に多いファシリティはサウナが65%、車やトゥクトゥクでの送迎サービスが付いている物件が59%と続きます。送迎サービスは駅から距離のある物件に特に付帯しているファシリティとなります。
子供の遊び場が完備されている物件も56%と半数以上で、プレイルームや遊具以外にバスケットコートや卓球台が備えられている物件もありました。
古めで敷地面積が広い物件に卓球ルームがある傾向にありましたが、なぜなのか理由はわかりません。
その他にゴルフの練習場やレストラン、ミニマートなどが多かったのですが、日本人をターゲットにしたサービスアパートには大浴場が付いている所も8%程度ですがありました。
いつでも好きな時に大きなお風呂でゆっくりできるのはたまらなく最高ですね。
おわりに
今回はスクンビット55にある賃貸物件の特徴や家賃相場についてご紹介しました。
利便性が高く他エリアへの移動もしやすいエリアですので家賃は相場よりも少し高めの印象。
また、外食できるレストランは山のようにありますが、大型スーパーや日本食材のスーパーからは少し距離がございます。
お食事が外食中心になりそうな一人暮らしの方にとってはかなり便利なエリアではありますが、自炊中心の生活をされる予定のご家族連れの世帯はこのエリアに拘る必要は無さそうだというのが筆者の個人的な意見です。
ご自身やご家族の住まいに対する優先順位や生活スタイルを考慮し、よりご自身に合ったお部屋が見つかると良いですね!
※1バーツ=3.3円で計算