タイってそもそもどんな国なの?暮らす上で絶対知っておきたいこと5選

タイってそもそもどんな国なの?暮らす上で絶対知っておきたいこと5選

はじめに

こんにちは、スックリビングの折笠です。

日本から直行便で5時間半。常夏の国タイは、日本人に限らず世界中の旅行者・移住者にとって人気の国です。
観光立国を掲げ、

近年世界で大流行してしまっている出来事が起こる前は年間4,000万人を超える観光客がこの国の魅力を体感しに来ていました。その数は、世界で第9位という位置づけです。

ところが、新型コロナウイルスの猛威により、タイは日本人にとって、とても遠い国になってしまいました。観光・ビジネス問わず日本・タイ間の往来は完全にストップし、在バンコク日系不動産会社はどこも閑古鳥が鳴いている状態と言えるでしょう。

一方で、タイに留まり何らかの形でこの国に貢献しようとする日本人がいるのもまた事実です。今回は、在タイ日本人が語りつくす、タイという国の本当の中身を5つのトピックスから改めてご紹介して行きたいと思います。

こちらの記事はタイ、バンコクの不動産会社スックリビングが執筆しました。

知っておきたいこと①タイって本当に年中暑いの?

タイってそもそもどんな国なの?暮らす上で絶対知っておきたいこと5選

年中暑くて半袖で過ごせる、雨季のスコールも風情がある…そんなイメージをタイに抱く人も多いのではないでしょうか?
結論から先に述べると、タイと言っても一年間で暑い時期と涼しい時期(決して寒くはありません)が存在します。

中でも酷暑と言えるのが3月~6月の乾季。この時期は雨も少なく、朝方の最低気温も27度前後と毎夜熱帯夜。そして直射日光が強烈なため、体感的には、東京の真夏をはるかに凌ぐ暑さとなります。

一方で1月~2月は1年の中で最も過ごしやすい時期と言えるでしょう。人によっては、朝方は長袖シャツが必要という方もいるかもしれません。バンコクの北方、日本人に人気のチェンマイとなると、フリース程度を持っていて重宝するような時期とも言えます。

知っておきたいこと②物価は本当に安いの?

タイの基本通貨単位は「B(バーツ)」です。2021年11月現在、1バーツ3.5円程度ですので、1,000円両替して約285バーツ程度の計算になります。
さて、日本ではタイに限らず、東南アジア全体を指して「物価が安い」と表現されますが、実際にタイの物価はどのようになっているのでしょうか。この285バーツで買えるものを中心にご紹介していきたいと思います。

商品名 バーツ 円換算 備考
ペットボトルの水 7バーツ 約25円
ペットボトルのコーラ 18バーツ 約63円
タイ米5キロ 150バーツ 約525円
缶ビール 40バーツ 約140円
フードコートのタイ料理1食 50バーツ 約175円
タイマッサージ1時間 200バーツ 約700円
タクシー初乗り 35バーツ 約123円
市バス初乗り 6バーツ 約21円
BTS初乗り 16バーツ 約56円

生活に必要な水や食事、そして交通関係で比較すると、確かに日本よりだいぶ安くなる傾向が見て取れます。一方で「食事は日本食でなきゃいやだ」とか、「食料品は日系スーパー限定」というこだわりがある場合は、日本と同様、もしくはそれ以上の出費を覚悟しておかなければなりません。

知っておきたいこと③家賃はどうなの?

この国で「暮らす」ことを考えた上で予算的に一番大きなウェイトを住めるのが、住まいに関してです。参考までに、タイの主要都市で暮らす方はどのような間取り、家賃の物件をチョイスしているのでしょうか?モデル例をいくつか挙げてみましょう。

20代独身女性の場合

エリア 間取り 平米数 家賃 その他
オンヌット 1DK 30㎡ 10,000B プール・ジム付き
在タイ日本人が多く住むバンコクでも、スクンビット界隈の家賃は相変わらず高騰を続けていて、独身の方でしたら郊外に住むという選択肢もありでしょう。そんな中、オンヌットやベーリン周辺は比較的家賃が安く、単身者用のコンドミニアムも充実しています。それでも、女性一人暮らしに際しての安心感やある程度の共有施設の充実さをお金で買うとなると、最低10,000バーツ(約35,000円)程度の家賃を見ておいた方が無難と言えます。

30代夫婦と子ども2人の駐在員の場合

エリア 間取り 平米数 家賃 その他
プロンポン 4LDK 120㎡ 80,000B プール・ジム・セキュリティ完備
バンコクの中でもプロンポン周辺は、いわゆる「日本人が作った街」として有名です。日本語が当たり前のように通じるため奥様方の毎日の買い物のストレスもなく、日系幼稚園バスの送迎ルートのためお子様も安心して通学できるような地域。このエリアで家族4人で4LDKのコンドミニアムを借りるとなると、80,000バーツ(約280,000円)程度は必要となってくるでしょう。

40代夫婦のみ現地採用の場合

エリア 間取り 平米数 家賃 その他
アソーク 1LDK 55㎡ 50,000B プール・ジム・セキュリティ完備。ペット可
ご夫婦ともに現地採用組で、限られた予算内でバンコク都心に暮らしたいという場合でも、場所によっては十分選択肢があります。例えばタイの新宿と称されるほど、エネルギー溢れるアソーク界隈。どこへ行くにもアクセス抜群のこのエリアでは、築年数によりますが50,000バーツ(165,000円)程度で快適な住まいが見つかるでしょう。
ただし、ペット可の条件が付帯すると、一気に難しくなる可能性があります。バンコクではまだまだペット可物件の供給が需要に追い付いていないため、根気よく探す必要があります。

70代夫婦のみリタイヤ組の場合

エリア 間取り 平米数 家賃 その他
チェンマイ 3LDK 120㎡ 60,000B 新築一戸建て
現役を退いて、第二の人生をタイで暮らす日本人夫婦も少なくありません。バンコクの喧騒を避け、北の避暑地チェンマイは、日本人リタイヤ組に人気の街です。
日本と同様に、首都を離れると物価も格段に安くなります。新築一戸建ての豪邸で、60,000バーツ(210,000円)前後で見つけることも難しくありません。

知っておきたいこと④治安はどうなの?

少し前まではバンコクの中心部でもデモの話題が頻発していましたが、2021年現在、在住者に大きく影響を及ぼす事態は発生していません。危うきに近づかずの考えのもと、興味本位だけで近づくことは絶対に避けたいものです。

むしろ注意すべきは、日常に潜む軽犯罪に関してでしょう。
外国人旅行者が多く集まるエリアでの盗難事件や、詐欺まがいの犯罪、あるいは禁煙エリアでの喫煙による罰金などのトラブルはよく見聞きします。また、バンコクをはじめ大都市ではごみのポイ捨ても条例により厳しく罰せられます。

知っておきたいこと⑤誰でもビザはとれるの?

日本を離れて海外得暮らす上で、万国共通で必要になってくるのが各種ビザです。タイは諸外国の中でも、ビザに関しては比較的選択肢が多くあるのも魅力の一つと言えます。その中で代表的なものが、以下の3つです。

就労ビザ

タイで働きながら暮らす場合は、例外なく就労ビザの取得が義務付けられています。取得のための条件等はここでは割愛しますが、日本にいながらオンラインでタイの企業から内定を頂いた場合、ビザの取得は「自分でやるのか」あるいは「会社の助けがあるのか」をはっきりとさせておく必要があります。

リタイヤメントビザ

50歳以上の方がタイで暮らすためにおススメのビザが、リタイヤメントビザです。年齢以外に、「80万バーツの預金を3か月以上タイの銀行口座に保管」または「月65,000バーツ以上の年金収入」という条件がありますが、諸外国のリタイヤメントビザと比較して条件が緩いため、多くの日本人シニア層がこのビザを取得して、タイの生活を楽しんでいます。

タイランドエリートビザ

隣国マレーシアで有名な長期滞在ビザ「MM2H」が改悪されたのを受け改めて注目を浴びているのが、タイの「タイランドエリートビザ」です。
8種類のプランがありますが、共通して言えるのは「年齢制限のないビザ」というのが最大の強みです。最低60万バーツ~の入会金を払えば、5年~(入会金・滞在期間ともプランにより異なる)という長期に渡りタイでの滞在が許されるというシステムは、世界でも類を見ないものです。

まとめとして

在留邦人数は7万人を超え、日本人の海外移住先としても人気の国タイ。この国には、日本人を惹きつけてやまない魅力がそこかしこに散りばめられています。
バンコクの日本人街ではタイ語よりも英語よりも日本語が通じやすい環境ができあがり、日本にあってタイにないものはないと言っても過言ではないほど、日本と変わらない生活が出来るのもまた事実です。

一方で、とはいってもそこは外国。実際に住むとなると、多少の心構えと下準備、そしてこの地独特の文化や風習に慣れることが肝要です。

近年世界で大流行してしまっている出来事が起こっている影響は、ここタイでも甚大です。
ですが、もうすぐそこに未来が見えているという実感もあります。

近い将来の移住を見据えて、この記事でタイ移住の方向性を見出して頂けたら幸いです。