スクンビット16の家賃相場はいくらなの?お部屋タイプ別に調べてみた!
はじめに
タイ・バンコクで日本人が住みやすいエリアとして名前があがるのがアソーク東側からエカマイ周辺までのスクンビットエリアと呼ばれる地域です。
今回ご紹介するスクンビット16は、スクンビットエリアの西の端辺りになり、中心部よりも異国感が強くなるエリアです。
今回はスクンビット16というエリアの特徴や家賃相場についてご紹介していきます。
スクンビット16はどんなエリア?
スクンビット16はアソーク駅から南北に抜けられる大きな交差点であるアソーク通り(スクンビット21)に面したエリアです。
一般的にこのアソーク通りの東側がスクンビットエリアと表現されるケースが多く、それよりも西側は欧米系や中東系の人々の生活圏へと変化していきます。
スクンビットの端にあるということもあり、人種や文化が混ざり合う独特の雰囲気がございます。
16は周辺にオフィスビルが多い為、出張者向けの中級~高級ホテルがいくつもあります。
その兼ね合いもあってか、通りにはタイ料理だけでなく日本料理、韓国料理、イタリアン、カフェなど、飲食店の選択肢が豊富です。
また、通りには24時間営業のスーパーマーケットもございますので、外食派も自炊派も生活しやすい環境が整っていると言えるでしょう。
16はプロンポン方面のソイ22や、ラマ4通り方面への抜け道となっているのですが、すぐ近くにアソーク通りがある為、移動に便利なのですが、その割に16の中は交通量がそこまで多くありません。
通りの中ほどに住めば、夜間の騒音等のストレスを感じる事も少ないでしょう。
16のすぐ近くであるアソーク通りは、ラチャダー、ラマ4どちらの方向へもアクセスしやすく、高速道路にも乗りやすい立地です。
お車でシーロム方面や郊外へご出勤される方には非常に便利なエリアのひとつと言えます。
また、近くにはBTSアソーク駅とMRTスクンビット駅がございますので、電車を使って移動する事が多い方にとってもかなり便利な環境です。
スクンビット16の物件の特徴
スクンビット16は、前述の通り、出張者向けのホテルが多いというエリアの特徴から、中~長期滞在者向けのサービスアパートの選択肢が豊富です。
この通りにある物件の約40%がサービスアパートとなっており、この割合は他のエリアではあまり見られない特徴のひとつではないかと思います。
中には1か月単位の短期契約ができる物件もございますので、ホテル暮らしが嫌な出張者や、赴任後に物件を探される方の仮住居としての物件探しにも重宝しそうです。
お部屋のサイズは1ベッドルームと2ベッドルームが中心で、それよりも広めの3~4ベッドルームも多少はあります。
物件によりお部屋の広さは異なりますが、サービスアパートは比較的コンパクトな単身向けの造りが多く、一方でアパートやコンドミニアムは同じ間取りでも広めのお部屋が多いです。
スクンビット16の家賃相場を調べてみた!
前述の通り、スクンビット16は物件タイプによってお部屋の広さに差が出る傾向がございます。
以下ではエリア内に多い1ベッドルームと2ベッドルーム、そして広めの3、4ベッドルームの3カテゴリでコンドミニアム、アパート、サービスアパートの3つの物件タイプの広さと家賃相場について調べてみました。
1ベッドルーム
単身向けのコンパクトな間取りはコンドミニアムやサービスアパートが中心です。
スタジオは日本で言うワンルームや1K、1ベッドルームは1LDKタイプのお部屋です。
物件タイプ
平均的な広さ
家賃の平均価格
コンドミニアム
63-70㎡
29,000バーツ
アパート
63-77㎡
29,000バーツ
サービスアパート
57-66㎡
64,000バーツ
全ての物件タイプを含んだ平均的な家賃相場は42,000バーツ(147,000円)で、平均的な広さは60㎡台後半となります・
コンドミニアムとアパートは広さ、家賃の価格共にあまり差が無いので、予算が合う方は物件のタイプを問わずに様々な物件を見る事ができるでしょう。
一方でサービスアパートは広さが他の2タイプと比べコンパクトな傾向がありますが、家賃の相場は2倍以上となります。
光熱費込、週数回のクリーニングサービスが家賃に含まれておりますので、その点の捉え方によってはそこまで高くないと考える方もいらっしゃるでしょう。
2ベッドルーム
2ベッドルームは日本で言う2LDKのタイプのお部屋です。
1人暮らしでこちらのタイプに住まわれている方もいらっしゃいますが、どちらかと言うとご夫婦での2人暮らし以上の世帯が住まわれている確率の方が高いと言えるでしょう。
ベッドルームが2つあるだけではなく、バスやトイレも2つあるお部屋が多いというのが日本の2LDKとは異なる特徴です。
物件タイプ
一般的な広さ
家賃の平均価格
コンドミニアム
86-104㎡
39,000バーツ
アパート
103-135㎡
52,000バーツ
サービスアパート
93-96㎡
77,000バーツ
全ての物件タイプを含んだ平均的な家賃相場は57,000バーツ(199,500円)となりますが、物件タイプにより特徴と家賃の価格に差がございます。
コンドミニアムとサービスアパートは、1ベッドルームと同様に広さはコンドミニアムの方が若干広めで、家賃はサービスアパートの方が2倍近くになっています。
一方でアパートはその他2つの物件タイプよりも広めのお部屋が多く、家賃もこのエリアの平均的な価格ですので、コストパフォーマンスが高いように感じられます。
3ベッドルーム・4ベッドルーム
3ベッドルームは日本で言う3LDK、4ベッドルームは4LDKのタイプのお部屋です。
ご家族で住まわれる方向けのお部屋タイプとなりますので、3ベッド以上の間取りがある物件は、お子様向けのファシリティが充実している割合が増えるのが特徴のひとつです。
お部屋タイプ
一般的な広さ
家賃の平均価格
3ベッドルーム
162-182㎡
88,000バーツ
4ベッドルーム
236-403㎡
205,000バーツ
このエリアで3ベッドルーム以上のお部屋がある物件は数が少ないので、全てのタイプを含んだ平均的な相場となります。
広さの割にそこまで家賃が大幅に上がる訳ではないですが、4ベッドルームとなると日本円で約700,000円となっています。
こちらのエリアには1軒、高級サービスアパートがある為、このような結果になっていますが、中央値は350,000円前後となります。
いずれのタイプも価格、家賃共に他の人気エリアより若干安いくらいです。
3ベッドルーム以上のお部屋に限定する場合は、16だけでなく、ファミリー向け物件が豊富なソイ23やプロンポン・トンローも視野に入れた方が、気に入る物件が見つかる確率がより高まるでしょう。
スクンビット16に多いファシリティとは?
お部屋の広さや価格帯はもちろんの事、物件のファシリティ(施設内の共有設備)についても気になるところ。
今回はご協力いただいた物件を対象にファシリティに関する調査も行いました。
このエリアは単身者や中~長期出張者を対象とた物件が多く、ファシリティにもその傾向が見受けられました。
まず、90%以上の物件に備わっていたファシリティがスイミングプールとフィットネスジムです。
こちらの2つのファシリティは、外国人が住むレベルの物件であればほぼ全ての物件に用意されていると言っても過言ではないでしょう。
また、半数以上の物件に備わっていたのが、サウナで、その次がサービスカーと続きます。前述の通り、このエリアのターゲットはファミリー層ではないので、子供の遊び場のスペースを設けている物件は全体の約30%と、他エリアと比べてやや少なめです。
ゴルフ練習場やバーベキューピッチ、シアタールームなど、個性的なファシリティを設けている物件も少なく、必要最低限のファシリティを豪華に作っている印象がございます。
他エリアを見れば広々とした敷地に、公園顔負けの広場やテニスコート、バスケットコートなどを備えているファミリー向けの物件も多くあるので、敷地内でお子様と遊ぶシチュエーションが増えそうな方は、他エリアまで視野を広げて物件を探された方が良いかもしれません。
一方で、日本語サービスデスクや大浴場のある物件もございますので、初めてのタイ生活でまだ不安が多い方におすすめできる物件数は多いです。
おわりに
今回はスクンビット16にある賃貸物件の特徴や家賃相場についてご紹介しました。
単身向けの物件が多く、家族構成によってはあまりあまり魅力を感じないエリアかもしれません。
他の人気エリアと比べると少々家賃相場は安めの設定ではありますが、広さとのバランスを考慮すると、あまり大差の内印象です。
しかし、移動時の利便性や生活する上での周辺環境を考えると、少々古くても家賃があまり安くならないのは納得ではないでしょうか。
プロンポンやトンローよりも欧米色の強い雰囲気がありますので、異文化や異国感を楽しみながら生活したい方には、中心エリアよりもおすすめできます。
今回ご紹介したのは調査した物件の平均値となります。
お部屋の広さや家賃は、もちろんピンキリですので、今回ご紹介したスクンビット16エリアが気になった方は、まず周辺散策や気になる物件の内見をしてみてはいかがでしょうか。
※1バーツ=3.5円で計算