はじめに
こんにちは、スックリビングの中山です。
タイ・バンコクで日本人に人気のスクンビットエリアですが、その中でもBTSプロンポン駅を中心としたプロンポンエリアは利便性が高く特に人気があります。
バンコクに住むならプロンポンが良いという話を聞いて、お部屋探しをする方も多くいらっしゃるかと思いますが、一括りにプロンポンと言ってもソイによって様々な特徴がございます。
今回はプロンポン駅の南側にあるスクンビット26というエリアの特徴や家賃相場についてご紹介していきます。
スクンビット26はどんなエリア?
スクンビット26はBTSプロンポン駅から少しだけ東側にある通りで、スクンビットの偶数側の中では人気のあるエリアのひとつです。
通りの手前にカラオケやパブがあることから、はじめは少々近寄りがたい印象を持たれがちなのですが、それはほんの一部で、通りの奥へ進むと手前の印象からは想像できない、緑豊かで閑静な雰囲気がございます。
通りには日本食、イタリアン、バー、カフェなど、様々なジャンルのお店が点々と分布していて、奥には日本料理店が集中して入居する「日本街モール」、大型スーパーや60バーツショップ(日本で言う100円均一)などが入居する「K Village」などを始めとする複数の商業施設がございます。
通常、通りの奥へ進んでいくごとにお店が減っていき、ローカル感が増すのですが、こちらの通りは奥の方にかなり便利な生活環境が広がっています。
また、26はラマ4通りへも繋がっていて、ラマ4側の入り口にはローカルの大型スーパー「BigC」、通りを挟んだ向かい側に「Lotus’s」があり、中にはホームセンターや日系アパレルショップ、スポーツ用品店などがございます。
ラマ4通りへ繋がっている事から、シーロム方面や高速の乗り場へのアクセスもしやすく、お車で通勤される方にとっては利便性の高い立地と言えるでしょう。
しかし、移動に便利な立地であるが故に、朝晩のラッシュ時は交通量が増える傾向がございます。
スクンビット26の物件の特徴
スクンビット26の物件で一番多い間取りは3ベッドルームでございます。
その次に続くのが2ベッドルームとなりますので、単身者よりも2人以上~ファミリー層向けの物件が多い傾向があります。
高級住宅街として根強い人気のある隣のソイ24に比べると平均的なお部屋の広さそのままで、家賃は2,000~10,000バーツ程度安くなります。
このソイにサービスアパートは2軒しか無く、その他は全てコンドミニアムとアパートになりますので、メイドサービス等が付帯した物件をお探しの方は他エリアも視野に入れてお部屋探しを進める事をおすすめします。
26の通りに面した物件よりも、そこから派生する路地に立地している物件の方が、夜間の騒音が少ないという点で人気がございます。
ソイ24と比較した場合、コストパフォーマンスが高く感じられますが、他の人気エリア(39や49など)とは大して変わらないので、スクンビット中心部の平均的な広さと価格帯と言えるでしょう。
3つのお部屋タイプ別に家賃相場を調べてみた!
前述の通り、スクンビット26のエリア内は2、3ベッドルームが主流となっています。
以下で1~3ベッドルームの広さと家賃相場について、コンドミニアムとサービスアパートでその平均値を調査しました。
尚、このエリアにはサービスアパートが2件しかない為、今回は割愛します。
1ベッドルーム
1ベッドルームとは日本で言う1LDKのタイプのお部屋です。
1人暮らしからご夫婦での二人暮らし世帯に人気があります。
物件タイプ 平均的な広さ 家賃の平均価格
コンドミニアム 47㎡ 29,000バーツ
アパート 68㎡ 35,000バーツ
2つの物件タイプを合わせた平均家賃は32,000バーツ(112,000円)となります。
中には15,000バーツ~借りられるお部屋を持つ物件もあり、探せばコストパフォーマンスが高い物件を見つけることが十分可能です。
アパートの方が平均家賃が高い傾向にありますが、1㎡あたりの単価はアパートの方が安いので、アパートの方がお得感がございます。
ただし、このエリアは1ベッドルームの選択肢が他のエリアと比較した時に少なくなるので、単身向けのコンパクトなお部屋をお探しの方は別のエリアも併せてお部屋探しを進める事をおすすめします。
2ベッドルーム
2ベッドルームは日本で言う2LDKのタイプのお部屋です。
1人暮らしでこちらのタイプに住まわれている方もいらっしゃいますが、どちらかと言うとご夫婦での2人暮らし以上の世帯が住まわれている確率の方が高いと言えるでしょう。
ベッドルームが2つあるだけではなく、バスやトイレも2つあるお部屋が多いというのが日本の2LDKとは異なる特徴です。
物件タイプ 平均的な広さ 家賃の平均価格
コンドミニアム 79㎡ 52,000バーツ
アパート 126㎡ 46,000バーツ
2つの物件タイプを合わせた平均家賃は49,000バーツ(171,500円)となります。
このエリアで2ベッド以上のお部屋を扱うアパートは築年数が経過した古くからある物件が多いので、築年数の分、家賃にお得感が出ているのでしょう。
築浅や新築未入居などにこだわりが無ければ、広いお部屋をお手頃な家賃で借りられる可能性がございます。
3ベッドルーム
3ベッドルームは日本で言う3LDKのタイプのお部屋です。
ご家族で住まわれる方向けのお部屋タイプとなりますので、3ベッド以上の間取りがある物件は、お子様向けのファシリティが充実している割合が増えるのが特徴のひとつです。
物件タイプ 平均的な広さ 家賃の平均価格
コンドミニアム 229㎡ 76,000バーツ
アパート 227㎡ 90,000バーツ
2つの物件タイプを合わせた平均家賃は83,000バーツ(290,500円)となります。
アパートの中に1軒高級な物件がございますので、平均値で見るとアパートの方が高くなってしまいますが、中央値で見た場合のアパートの平均価格は65,000バーツとなり、やはりコンドミニアムよりも割安な印象がございます。
とは言え、どちらの物件タイプも3ベッドルームは前述の2タイプのお部屋に比べて1㎡あたりの単価が安くなるので、このエリアで最もおすすめできる間取りと言えるでしょう。
スクンビット26に多いファシリティとは?
お部屋の広さや価格帯はもちろんの事、物件のファシリティ(施設内の共有設備)についても気になるところ。
今回はご協力いただいた物件を対象にファシリティに関する調査も行いました。
まず、最も多くついていたファシリティがスイミングプールとフィットネスジムで88%でした。
こちらの2つのファシリティは、外国人が住むレベルの物件であれば大体の物件についているのですが、どちらか一方のみが備わっている物件がいくつか見られました。
それ以降はサウナ、子供の遊び場、送迎サービスと続きます。
3ベッド以上のお部屋があるファミリー向けの物件が多いのですが、子供の遊び場が備わっているのは半数以下という結果で、こちらに関しては少々意外性がございました。
送迎サービスについては、スクンビット通りから離れる程、サービスが付帯している割合が増える傾向となっています。
おわりに
今回はスクンビット26にある賃貸物件の特徴や家賃相場についてご紹介しました。
スクンビット26をご検討される方は24も視野に入れている方が多いと思いますが、比較すると26の方が家賃設定と広さのバランス面ではお得感がございました。
徒歩や電車移動のシチュエーションが多い方は24の方が駅から近く便利に感じられますが、お車での移動が多い方であればその利便性に大差はございません。
また、生活する上での利便性に関しても大差がないので、お部屋だけでなく周辺環境なども含めて、どちらがご自身に合ったエリアであるか検討してみるのが良いでしょう。
※1バーツ=3.3円で計算