はじめに
こんにちは。スックリビングの山本です。
バンコクへの駐在が突然決まり、日本で飼っているペットを連れて行くべきか迷う方は多いかもしれません。
人間と違い、ペットは日本からの輸出手続きをする必要があり、何から初めればいいのかわからない!と困っている方の為に、日本からバンコクへペット(犬・猫)を連れて行く方法を4回に分けてお届けしていきましょう。
今回は【日本での手続き編】ということで、出国前に事前に必要な手続きをまとめてご紹介します!
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日本での手続きの流れ
①マイクロチップ装着
②狂犬病の予防接種
③狂犬病抗体検査
④混合ワクチンの接種
⑤Import Parmitを取得
⑥出国する空港の動物検疫所に連絡
ざっと流れをまとめると、こんな感じです。
①〜③については、出国日から遡って2年前以内に受けた事があり、証明書等の書類原本が手元にあれば改めて行う必要はありません。しかし慣れない環境への引っ越しとなりますので、出国までの期間に余裕があるのであれば、改めて受けておくことをお勧めします。
①マイクロチップの装着
マイクロチップとは個体を識別する為のもので、ペットの体内に埋め込み、その番号を公益社団法人日本獣医師会に登録します。
この個体番号は全ての検査結果を証明する元になるので、全ての手続きの最初に行ってください。
また、かかりつけの動物病院にISO規格のマイクロチップを置いておらず取り寄せる事になったり、対応している動物病院を探すのに時間がかかるなどというケースもありますので、ペットを連れて行く事が決まったらすぐに動物病院に相談する事をオススメします。
②狂犬病の予防接種
こちらは、1年以上狂犬病にかかっていないという証明でも大丈夫ですので義務ではありませんが、念のため予防接種をして抗体検査をする方が後々安心です。
狂犬病ワクチンは1回目と2回目のワクチン接種日を30日以上あける必要がありますので、注意してください。
また、こちらの証明書は検疫所での提出が必要になってきますの、必ず2回とも忘れずに証明書を貰いましょう。
③狂犬病抗体検査
2回目のワクチン接種から1〜2週間経ったら、狂犬病抗体検査をする為に必要な血清を、動物病院で作ってもらいます。
血清の必要量は1㎖で、採取した血清はクール便で「一般財団法人生物科学安全研究所」へ送ります。
この時に必要書類も併せて送りますので、HPから書類をダウンロードしておきましょう。
獣医さんに記入してもらう箇所もあるので、採血をしてもらう時に持参すると送付までがスムーズです。
送付してから約2週間で結果が出て、飼い主の元に書類とともに返送されます。書類は後から必要になりますので大切に保管しておきましょう。
◆一般財団法人生物科学安全研究所◆
住所:神奈川県相模原市緑区橋本台3-7-11
TEL:042-762-2819(狂犬病抗体検査専用)
営業時間:9:00〜17:30(土日・祝休業)
E-mail:rabies@riasbt.or.jp
HP:http://www.riasbt.or.jp/examination/rabies
④混合ワクチンの接種
猫や犬がかかりやすい病気のいくつかを予防する為のワクチンで、普段から年に1度は接種させている飼い主さんが多いかと思います。
日本からタイへ犬を輸出する際レプトスピラ症のワクチン接種が必須事項となっていますので、いつも打っている混合ワクチンにレプトスピラ症が入っているか接種前に獣医さんに確認してください。
このワクチン接種により、有害な伝染病を持っていないという証明になりますので、ここでも必ず証明書を貰っておきましょう。
⑤Import parmitを取得する
こちらは輸入許可申請の事で、生きている動物を連れて行く際に必要な手続きです。残念ながら日本国内には申請できる場所が無いため、タイ側に直接申請手続きを行う必要があります。
まずは在東京タイ王国大使館へメールで問い合わせをしましょう。すると、申請場所の連絡先や必要な書類等を教えてくれます。
タイに先に行っているご家族がいる場合は代理人としてお願いができますが、日本からメールでの申請も可能です。
メール内容は(輸出する本人の氏名/ペットの名前/種類/年齢/性別/色)などペットの情報を詳しく記載し、輸出申請書、輸出の為に取得した証明書類、犬の写真、ご自身のパスポートコピー、を全て添付して送信します。
申請内容に問題が無ければ、2週間程度でImport parmitが送られてきます。証明書類は全て英訳したものが必要となります。証明書を発行してもらう際は必ず日本語/英語両方の証明書を貰いましょう。
◆在東京タイ王国大使館 農務担当官事務所◆
住所:東京都目黒区目黒3-13-22 Kotaki Terrace C
TEL:03-6661-3844/03-3791-1400
E-mail:agrithai@extra.ocn.ne.jp
⑥出国する空港の動物検疫所へ事前連絡
出国する際に、空港の動物検疫所へ行かなければならないので、出国予定について、利用する空港の動物検疫所へ連絡をしましょう。
出国日に動物検疫所へ立ち寄る時間を伝える為の連絡ですが、メールやFAXで連絡をすれば、必要事項などが記載されている書類も送ってもらえるので、出国日が決まったタイミングで事前連絡をしておくといいでしょう。
おわりに
以上が日本でおこなうべき手続きの流れです。
これらの項目はどれだけ遅くても出国の1週間前には全て終わらしてしまいましょう。
ワクチン接種や抗体検査など、時間を短縮できない項目がいくつもあり、短く見積もっても3~4ヶ月はかかってしまいますので、ペットと一緒に出国する事を決意したらすぐに準備に取りかかる必要があります。
細かく書いているので、やることがたくさんあって大変そうにも見えますが、いざやってみると意外と簡単です!困った事があれば空港の動物検疫所へ相談すれば親切に教えてくれますし、HPにもペットの輸出について詳しく書かれていますので、参考にしてみてくださいね。
◆動物検疫所◆
HP:http://www.maff.go.jp/aqs/index.html
※HP内で各空港検疫所の連絡先が確認できます。
次回は【出発前日からバンコク到着までの過ごし方編】をお届けします!